














文化交流を目的に作られ、トップはなんと蔡英文(台湾総統)さんが務める、というと堅苦しいものを想像するかもしれませんが、とても先進的な雑誌「新活水」。
2020年初頭に始まったコロナ19が日常を変え、SF映画の世界が現実に起こっているかのような、ディストピアに向かう世界の中で、発行されたissue 17のテーマは“未来が来た 未來已經來了”。
近未来の世界を描くNetFlixのドラマ『ブラックミラー』の台湾版を紙の雑誌で作ってみたというコンセプト。
異なる分野やスタイルのクリエイターを招いて、現在から未来を想像すると同時に、未来から現在を振り返る構造で、2020年を記録していこういう試みています。
2021年、2045年、2120年…はこの雑誌のそれぞれのコンテンツが執筆された年です。そこで描かれた5枚のイラストポスター(すべて違う紙質!)と短編小説、さらに台湾と香港の作家のコミックを2編などが収録されています。
loneliness booksでもzineを取り扱っている台北のイラストレーターA ee miさんが描くイラストポスターも!とにもかくにも、ポスターが5枚も封入されている雑誌はかなり斬新です。
また、別サイズ(別紙)で綴じられている写真家・陳逸唐さんの写真集では中年の不安が表現されていて、胸に染みます。
未来に作られた設定なのに、紙の雑誌?という疑問もあるかもしれません。しかし、『新活水issue 17』では、台湾のデザイナーや印刷技術の可能性にも想像力を広げています(デザイン、印刷、紙、装丁などの見所もすごい雑誌です!)。合わせて香港のデザイナー張連さんからの、デザイン方法や印刷技術についての寄稿もあります。
現在と未来に捧げられた『新活水issue 17』を手にして、あなたは何を感じるでしょうか。
出版元:文総
表記:中国語(繁体字)
H280mm×W198mm ポスターサイズH390mm×W560mm/116P/並製/2020
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