手書きのタイトル文字と、映画の世界感を大切にした写真でスタイリッシュなポスターを次々と手掛ける、ソウルのデザインスタジオ PROPAGANDA CINEMA GRAPHICSのデザイン制作によるCINEMA ART POSTER SERIESから。“光と闇で描く、愛と暴力の世界” エドワード・ヤン監督の傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。
韓国版メインポスター(A3サイズ)。
この世界は僕が照らしてみせる
自分たちの手で未来は変えられると信じて
1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗して夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマオ)や飛機(フェイジー)らといつもつるんでいた。小四はある日、怪我をした小明(シャオミン)という少女と保健室で知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ〝217”のボスと、小明を奪いあい、相手を殺して姿を消していた。ハニーの不在で統制力を失った小公園は、今では中山堂を管理する父親の権力を笠に着た滑頭(ホアトウ)が幅を利かせている。
小明への淡い恋心を抱く小四だったが、ハニーが突然戻ってきたことをきっかけにグループ同士の対立は激しさを増し、小四たちを巻き込んでいく。
1961年に台北で起きた、14歳の少年によるガールフレンド殺人事件に想を得た本作は、青春期特有のきらめき、残酷さを描くと同時に、一人の少年とその家族、友人達を描くことで、その背景の社会や時代をも透徹した視線で見事に描ききっている。
◎『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=P0Kphc7zne0&feature=emb_logo&ab_channel=BITTERSENDinc
牯嶺街少年殺人事件 A Brighter Summer Day/監督:エドワード・ヤン/台湾/1991
デザイン:PROPAGANDA 최지웅 Choi jee woong
出版元:PROPAGANDA CINEMA GRAPHICS
H420mm×W297mm/2017