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オフショア 第二号

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我々日本に住む者は、なぜヨーロッパやアメリカばかりを追いかけてしまいがちなのか。同じアジアというアイデンティティを持つのであれば、我々はアジアをもっと知り、アジアを理解するべきではないのか。 現在進行形のアジアを日本語話者に向けて発信してきた個人メディア『オフショア』がアジアをキーワードに書かれた文芸作品が集まる文芸誌を刊行しました。 第二号となる今号は、loneliness booksでも大好評『K-GRAPHIC INDEX』(グラフィック社)で、X世代からミレニアル世代、Z世代まで、グローバルな思考とローカルな実践をつないで躍動する韓国のグラフィックデザイナー22組の実践と思想を取材したデザイナーの後藤哲也さんのインタビュー「グローバル時代における韓国・東アジアのグラフィックデザイン――かすかに残る匂いや誤訳」。韓国グラフィックデザインにおける西洋概念や政治性について答えられていて、読み応えがあります。 そして創刊号に続き、『馬馬虎虎』や『締め切りの練習』などの著者・檀上 遼さんによる、日本に暮らす海外ルーツの人たちの聞き書きシリーズでは、神戸で火鍋屋を営む中国残留孤児3世「火鍋屋の大門さん」へのインタビュー。同じく創刊号から連載第二回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―一九九〇年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として――民主化の土台をつくった「党外雑誌」」は、ローカルメディア研究者の和田敬さんによる台湾「党外雑誌」についての論考は、雑誌という場から政治を変えていくというメタ構造を思わせる展開になっています。 さらに、「どうして私はチベットのお寺で泣いてしまったんですか――京都を照明具に考える伝統と信仰」は、Twitterでリアルな中国の良さを伝えてくれる人気アカウント昔南京にいた女さんのエッセイ。 香港駐在時にコロナ禍と出産・育児が重なり、父であり移民という立場から見た、香港の移民労働者たちの話を綴った渡邊順祐さんのエッセイ「香港情景――子育てする移民:元駐在員の香港生活記」。 マオイストの拠点といわれるネパールの僻地で医療活動を行う父の話を綴った石田みどりさんのエッセイ「マオイストの村、そこで暮らす父」などなど、今回もここでしか読めない地続きのアジアが満載です。表紙イラストは、沖縄でteaというバンドのドラムや執筆、イラスト等で活動する仲村喜人。巨大な榕樹をペン画で描いてくれました。あらゆる植物や生物が寄生し人の拠り所ともなる榕樹は、四方八方に根を伸ばしていきます。四方八方へ繋がりあっているアジアへ、あなたも一歩足を踏み出したくなる一冊。 ◎目次 ■後藤哲也インタビュー「グローバル時代における韓国・東アジアのグラフィックデザイン――かすかに残る匂いや誤訳」 聞き手:山本 佳奈子 ■批評「すれ違いながら、手をつなぐ ――「シルクロード ・サンドストーム」をめぐる女同士の関係」依田 那美紀  ■聞き書き「火鍋屋の大門さん」檀上 遼 ■エッセイ「どうして私はチベットのお寺で泣いてしまったんですか――京都を照明具に考える伝統と信仰」昔南京にいた女 ■エッセイ「時間が龐麦郎への答えである」顔 峻 ――解説――「音楽は農民工・龐麦郎を救えるか」山本 佳奈子 ■エッセイ「香港情景――子育てする移民:元駐在員の香港生活記」渡邊 順祐 ■論考 連載第二回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―一九九〇年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として――民主化の土台をつくった「党外雑誌」」和田 敬 ■エッセイ「マオイストの村、そこで暮らす父」石田 みどり 編集:山本佳奈子 表紙イラスト:仲村喜人 デザイン:三宅 彩 協力:太田明日香 出版元:オフショア 表記:日本語 H188mm×W128mm/192P/2023 *Overseas shipping OK *Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.

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