詩人のファン・インチャンさんとイラスレーターのイ・ヨンエさんによる絵本。
隣の席の女の子に「きれいだね」と言われた主人公の男の子が「きれいなものってなんだろうと」を「きれいなもの」を探していく物語です。 男の子は自分の中にきれいさを発見しようと努力したり、他人の評価の中で見つけようとしたり、夕焼けのように周辺で発見したりもする。 私たちが「美しさ」を探す多様な方法でもある。 そうするうちに隣の席の女の子が何を見てきれいだと言ったのか分かると、男の子は悲しくなった。 自分にきれいだと言ったのではないから悲しくなったのかな? それだけではありません。 美しさに秘められた悲しみを密かに発見したのかもしれないのです。 詩人のファン・インチャンさんは最近出版した散文集『読む悲しみ、語る愛』でこのように綴っています。
「詩を読むことは他の存在の悲しみに気づくことです。(中略)私たちは美しいものを見ながらもしばしば悲しみを感じますが、それは美しさとは『手に届かない』ことを意味するからです。 (中略)私たちはその美しさが私の手に届かないことを痛感します。 その手に届かない感覚こそ、美しさの要であり、美しさが醸し出す悲しみの理由です。 (中略)私たちは美しいものを見て、私がそれとこんなに遠くにいるという事実を、私があの美しさと無関係な存在であることに気づきます。 私たちの悲しみはそこに起因するものです。 だからこのようにも言えるでしょう。 美しさとは、『君は僕ではない』という事実を悟らせることです」
文:ファン・インチャン
絵:イ・ミョンエ
出版元: 봄볕
表記:韓国語
H246mm×W220mm/48P/2022
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