













「鉛筆が紙にこすれたときのざわめきが好きです」
鉛筆と紙が触れた時に感じる筆圧や筆捌きの速度まで伝わってくるような絵が印象的な香港のアーティスト柳廣成さん。
幼少時に京都で過ごし、その後中国山東を経て、香港で育ち芸術を学んで作家活動を続ける彼が、2019年、香港の人々が自由を求め抗議デモに出た中の一人として、当時起こったことを記録し、未来へ向けて描きあげたコミック『被消失的香港』。
「大切なのは生きることです。しかしもっと大切なのは、本来の意図を忘れずに生きることです。
手遅れになる前に、自由と平等のもとで生きている人々に、私たち香港の人々の物語を伝えたいと願っています。全体的な抑圧に直面する必要はありません。香港への世界の注目を集めることに加えて、自由と平等に慣れている人々がそれを警戒し、自分たちの社会にもっと積極的に参加することを願っています。」──柳廣成
◎出版社レビュー
2019年、香港では自由を求めて200万人が街頭に出ました。
柳廣成もその中の一人としてデモに参加していました。
最前線で抗議する人が香港の警察によって右目を撃たれた後、彼の筆を持ち絵を描きはじめ、それは彼にとって抵抗の出発点になりました。
時として彼は路上には出ず、必死に机の前で絵を描き、その画像はインターネットを通じて国際的に広まっています。
彼にとって、その創作は芸術家の使命であるだけでなく、市民の責任でもありました。彼は、何かが失われた場合、それらが二度と戻ってこないことをよく知っています。
2020年5月、香港版の国家安全保障法が可決され、1つの国、2つのシステムは名前だけの存在になりました。
一見、絶望的な瞬間でしたが、香港の人々は後退しませんでした。6月4日、何万人もの人々がビクトリアパーク集まりました。香港の人々は何を恐れているのだろう?彼らは何を楽しみにしているのだろう?なぜ彼らはとても勇敢なのだろう?
柳廣成は筆を使って時代をスケッチし、香港の歴史の重要なページを記録しました。
◎柳廣成プロフィール
香港のアーティスト。京都で育った彼は、日本のコミック文化に深く影響を受け、香港に戻って落ち着いた後、香港中文大学芸術学部で学びました。これまでに10作以上の短編コミックを出版連載しています。
2017年にフランスのアンゴレ国際コミックフェスティバルに参加した後、彼の創造的な方向性は劇的に変わりました。彼は短いアニメーション映画の作成に加えて「Cube Escape:Paradox」、「Unknown Brothers」、「OrdinaryDay」などのコミックを作成しました。2019年に香港で反中送抗議デモが勃発したとき、柳廣成はFacebookのファンページに強力なスタイルの1ページの漫画を頻繁に公開するようになりました。
柳廣成は「コミック」を分解して再編成しようとしています、一見単純な筆運びには実は強い感情が込もっています。
◎柳廣成さんの制作の様子
https://www.mirrormedia.mg/story/20200706insight004/
著: 柳廣成
出版元:蓋亞
表記:中国語(繁体字)
H240mm×W180mm/200P/2020
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