韓国でも問題になっているヘイトスピーチ。性的マイノリティ、女性、外国人労働者などに激しく向けられており、社会問題化している。そんな韓国社会の状況を憂う法学者のホン・ソンス氏の著作を完全日本語訳。
ヘイトスピーチとはなにか、男性へのヘイトスピーチは成り立つのかから、ヘイトからジェノサイドへ至る段階的特徴などを解説。韓国でも日本でも遅れている差別禁止の法整備へ向け「ヘイトスピーチの入門書にして、ヘイトをなくすための決定版」と言える一冊。
カバー挿画は、韓流ドラマ『ミョヌラギ』の原作者、ス・シンジさんによるイラストで、平易な文章とあいまって、高校生・大学生にも親しみやすくなっている。
◎著者プロフィール
ホン・ソンス
1975年生まれ。韓国・淑明女子大学法学部教授。専門は法哲学と法社会学。高麗大学で学士、修士を経て、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで国家人権機構についての法社会学的研究で博士号取得。スペイン国際法社会学研究所、オックスフォード社会・法研究所、ロンドン大学人権コンソーシアムなどでの研究を経て現職。2016年に韓国の「ヘイト表現の実態調査及び規制方案の研究」の研究責任者として報告書作成にかかわり、現在も包括的差別禁止法の制定に取り組んでいる。
著者:ホン ソンス
日本語訳:たな ともこ、相 沙希子
出版元:ころから
表記:日本語
H210mm×W182mm/240P/2021
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