【6699pressが制作した本 その9】
女性デザイナー政策研究会WOOは、2016年に社会問題なった文化系ジェンダー不平等を変えていくこと、新しいあり方を宣言するために、1年の期限を設けて活動しました。この本は、2017年5月20日POST TERRITORY UJEONGGUKで行われたWOOの最初のオープンなイベントであり、女性デザイナーたちの講演とネットワーキングパーティ“WOOWHO”を記録した本です。
「WOOの活動期間はわずか1年、でもこれを継続して続けて広げていくことは、私たちの役割です。今まで、女性の経験は共有されず、女性の歴史は伝授されてこなかった。連帯のために、生活のために話を続けなければなりません」
「美大やデザイン学科にたくさんいた女子学生は、どこへ行ったの?」その女子学生たち、若い女性のデザイナーを迎えて、さぁ“Women Talk Graphic Design”を開始します!
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この本は、6699pressが以前に制作した『韓国、女性、グラフィクデザイナー 11』に続く2冊連作の本と言えるかもしれません。『韓国、女性、グラフィクデザイナー 11』が制作された時の6699press、イ・ジェヨンさんのインタビューから抜粋。
「韓国の美大のデザイン学科は、男子学生が約30%、女子学生が70%ですが、実際に教える教授はほとんどの男性であり、学生が卒業後、活躍できるデザイン・出版・広告の世界も男性がはるかに多くの数を占めています。果たしてそれは女性の差別があるからなのか、なぜ私たちは、このことについて疑問を持たなかったのか。女性デザイナーが置かれた差別的な位置についての質問してみる必要があると思いました」
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商業的なグラフィックデザインの世界で活躍しながら、一方で独立出版社を立ち上げ、LGBTQコミュニティや社会の問題に対して声をあげ、書籍や作品を作り続ける韓国の若いグラフィックデザイナーたち。
世の中に届いていないマイノリティの声を可視化することを目的に、デザイン性が高い優れた本を制作する独立出版社兼グラフィックデザインスタジオ 6699pressを一人で運営するイ・ジェヨンさんもその一人。ここでは、2012年に立ち上げられた6699pressが、これまでに制作してきた本を紹介していきます。
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独立出版社 6699press
同時代を生きるマイノリティ個人の物語に焦点をあて、その声を可視化する本をこれまでに11冊出版している。6699pressの「6699」は、引用符の“”を表しており、社会に必要な言葉、大切な言葉に引用符“”をつけて可視化するという意味が込められている。
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編集:6699press編集部
出版元:6699press
表記:韓国語
H188mm×W120mm/184P/2017
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