わたしたちは誰でも休暇を待ちます。それぞれの状況も、休暇を楽しむ方法も違うけれど、休暇を通して疲れた身体と心を癒して新しいエネルギーを得ています。 でも、待ちに待った休暇が始まり、楽しみにして選んだ休暇地に到着してもすぐに楽しさがあふれるわけではありません。予想と違う休暇に失望することもあるし、天気がよくない場合もあります。休暇地という見知らぬ空間に慣れるまでに時間が必要な人もいます。 カラフルな避暑地のイラストのカバーを取ると、青白い表情の主人公が、狭い部屋でPCでの仕事に疲れ、窓辺で一人佇んでいる表紙があって、まるで自分のようだと思いました。 身も心も疲れきって、ひとりぼっちの主人公が休暇の旅に出て、だんだん生き生きとカラフルな色合いの表情に変わっていく姿に、読んでいる自分も救われる気持ちになりました。 いろいろなことに疲れた時、何度もページを開きたくなる、大切な一冊になる絵本。 ＊＊＊＊＊＊ 適度に焼かれたパンは、心地よいほかほかの熱気を放っています。休暇に行ってきたわたしの体からも、そんな香ばしいパンのにおいがします。そして、ほかほかの香ばしいパンの匂いがしなくなった頃、わたしは再び休暇を夢見ます。 〜イ・ミョンエ 著者：イ・ミョンエ 出版元：모래알 表記：韓国語 H290mm×W230mm／60P／2021 ＊Overseas shipping OK ＊Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.