2019年に施行された台湾の同性婚法。その法制化までの道のりを、台湾のセクシュアルマイノリティの歴史と運動の内容を細部まで紐解きながら、2019年以降のポスト同性婚の台湾社会も見つめた、描き出した貴重な本『台湾同性婚法の誕生 / アジアLGBTQ+燈台への歴程』。
これまで日本におけるLGBTQ+の権利、社会運動の言説空間は、圧倒的に英語標準、欧米の規格によって占有されてきた「性の多様性を論じながら、実はその視野には(多くの場合)せいぜい欧米諸国しか収められていなかった」本書は隣国・台湾に考察の舞台を求めることで「日本の言説空間一般にいまも根強く闊歩する欧米標準化を幾分かでも相対化し、いわば“多様性の多様性”を見出す試み」と語る著者の鈴木賢さん。
台湾はいかにして儒教的家父長制を克服し、婚姻平等を実現させたのか、台湾人の三大発明「同志」「性別」「婚姻平等」とは?
苦悩に満ちた闘いの過程、法施行後の台湾社会に何が起きているのか、台湾の経験が日本の社会、司法、そして政治に示唆するものとは?
同性婚の次に浮上する子育て、老い、性別の多元化などの課題まで。
これからの道標として読みたい一冊です。
著:鈴木賢
出版元:日本評論社
表記:日本語
H210mm×W148mm/368P/2022
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