
笑うな。哀れむな。値踏みするな。わたしの体はわたしのものだ――。
太った女性に対する世間の“呪い”に悩まされ、長じてジャーナリストとして世に出るようになってネットの誹謗中傷を受けはじめたことで体型や性に関する差別と戦うことを選び、自分の属する業界の女性蔑視体質に斬りこんでいくことになった「きいきいうるさい女」の半生記。
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太った体に対する社会の偏見に悩みながら育ったリンディ。大人になり、やがてありのままの自分を愛せるようになり、ジャーナリストとして自分の声を発するようになった彼女を、体形をネタにしたインターネットトロールの誹謗中傷が襲い始める。そして、自分が属するコメディ業界の女性蔑視体質に声をあげたことで、攻撃はピークに達し……。あの手この手で「おまえは不完全な存在だ」と刷り込み、制御しようとする男性優位社会にノーを言い続ける“うるさい女”の自伝的エッセイ。本作をもとにしたHuluドラマ『Shrill』が現在、シーズン3まで放送中。
〜山本美希さん(挿画)
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◎著者プロフィール
著者:リンディ・ウェスト
作家、評論家、コラムニスト、脚本家。2005年より執筆活動を始め、The Strangerを皮切りにJezebel・The Guardian・The New York Timesといった媒体でコラムを執筆。2016年の『Shrill(本書原著)』、2019年の政治文化批評『The Witches Are Coming』、2020年には映画評をまとめた『Shit, Actually』と、これまでに3冊の著書を刊行している。
翻訳:金井真弓(かない・まゆみ)
翻訳家、大学非常勤講師。『#Me Too時代の新しい働き方 女性がオフィスで輝くための12カ条』(文藝春秋)、『マリア・シャラポワ自伝』(文藝春秋)、『決定版 ネゴシエーション3.0』(ダイヤモンド社)、『欲望の錬金術――伝説の広告人が明かす不合理のマーケティング』(東洋経済新報社)など訳書多数。
著者:リンディ・ウェスト
日本語訳:金井真弓
挿画:山本美希
装丁:佐藤亜沙美
出版元:双葉社
表記:日本語
H188mm×W127mm/360P/並製/2022
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