台北出身で東京在住の作家、張維中(ちょう・いちゅう)さんの長編小説『不在一起不行嗎 Men’s Talk about Time』は、2019年、アジアで初めて同性婚が法制化された台湾で、同性婚が認められていない時代には結婚に憧れ、同性婚が合法化された時代には結婚に戸惑う…結婚・非婚を問わず「一緒にいる」という新しい時代をリアルに描いた物語。
1994年、台北の進学校の寮で、同室になった”彼”のことを大好きになった”僕”。「彼といつか結婚できたら」なんて夢見ていた17歳の夏、未来はまだ先にあって、なんだかきらめいていた…
それから25年後、同性婚が法制化され、そんな夢を叶えることができるようになったけれど、いろんなことを諦めながら中年になった”僕”は、無邪気にパートナーシップや結婚を夢見ることができなくなっていた。
「好きなら付き合わないといけないの? 一緒に暮らしたいと思わないといけないんだろうか?」
そんなある日、仕事先で突然「彼」と再会した「僕」は…
表紙のイラストはイラストレーターの田中海帆さん https://www.mihota.com/ 。巻末にあるQRコードを読み取ると、物語に沿って流れる中華圏の歌謡曲やポップスのプレイリストを聴くことができて、素敵です。
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作家が本当に問いたいのは、おそらく「主流の期待に応えられないゲイの『関係』があってはいけないのか」ということである。
=陳國偉(中興大学特別准教授・台湾文学研究所所長)
この本が、まだ自分のセクシュアリティに戸惑っている10代の若者に読まれて、今を全力疾走する勇気を持ってもらえたらと思います。
=鍾旻瑞(脚本家・映画監督)
〜出版社レビューより
◎著者プロフィール
張維中(ちょう・いちゅう)
台湾・台北市出身。作家。東呉大学英文学科卒業、文化大学大学院英文学科修了。1997年、長編小説『岸辺の心』で作家デビュー。
これまで小説、エッセイなど25冊以上が刊行されている。都会的で軽やかな文体で映像的イメージを鮮やかに浮かび上がらせ、ユーモアのなかに鋭さを隠した会話を紡ぐ、家族・人間関係を見つめなおす作品で評価が高い。台湾文部省文学賞、梁實秋散文賞など受賞多数。2005年-06年、東呉大学中国文学科講師。最新エッセイ集は『夢中見』、旅行記『一日遠方』、『半日東京』など。 東京を舞台にした長編小説は、ミステリー『無影者』と最新恋愛群像劇『恋愛成就』。
2008年来日後、早稲田大学日本語別科修了、東京デザイン専門学校雑誌編集デザイン学科卒業。作品発表を続けながら、中華圏から日本へのインバウンド誘致のため活動中。台湾・中国向けにネット配信された旅行番組「張維中の大阪、我来了」に出演。日本観光庁や地方観光課から取材依頼を受け、地方活性化の観光宣伝を行う。現在台湾・香港・中国で文芸、時事、ライフスタイル、旅行などコラムは連載中。2014年4月から、日本経済新聞WEBの中国語サイト「日経中文」で、 隔週に一回のエッセイを連載し始めた。
〜著者ホームページより
https://weizhongzhang.com/
著者:張維中
挿画:田中海帆
出版元:原點出版
表記:中国語(繁体字)
H210mm×W148mm/528P/並製/2021
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