












5歳ではじめたスケートを軸にコーチやチームメイト、家族との距離感、同性への恋とカミングアウトを描いた自伝的グラフィックノベル『スピン』(2018年)も素晴らしいティリー・ウォルデンによるアイズナー賞(ベストグラフィックアルバム賞 2020年)受賞作!
トラウマと悲しみを乗り越えて旅をする2人の女性の物語。
家出をしあてもなく彷徨っていた少女ビーは、自動車修理工のルーと出会う。ビーとルーは、二人で旅をする中で、自分たちがホームから離れる時間を切実に必要としていたこと、自分たちがクィアの女性であることを発見する。偶然みつけた迷子の子猫も加わって一緒に旅をすることになった二人。しかしそこに奇妙な出来事が次々と起こりはじめる。不思議な旅をしながら、二人はトラウマと悲しみに向き合っていく―
◎著者プロフィール
ティリー・ウォルデン
Tillie Walden
漫画家、イラストレーター。1996年ニュージャージー州生まれ。5歳からスケートをはじめ、17歳までの12年間、フィギュアとシンクロナイズドスケートの競技を続ける。高校在学中に、漫画家になることを決意。卒業後の2015年、ヴァーモント州のコミック専門学校センター・フォー・カートゥーン・スタディーズ(CCS)に進学し、同年、ロンドンの出版社エイブリー・ヒルよりダークファンタジー“The End of Summer"で異例のデビューを果たす。2作目 “I Love This Part"では、女の子同士のせつないラブストーリーを1ページ1コマでビビッドに表現。この2作で、もっとも優れた漫画に与えられるイグナッツ賞をダブル受賞する。3作目“A City Inside"では幻想的な筆致でひとりの女性の一生を描き、ブロークンフロンティア賞を受賞。自身のサイトtilliewalden.comに連載した長編SFファンタジー“On a Sunbeam"は「漫画のアカデミー賞」と呼ばれるアイズナー賞候補となる。メモワールである本書は、2017年9月に出版されると、コミック界のみならずYA界、LGBTコミュニティからも絶賛を浴び、アマゾンやパブッリシャーズ・ウィークリー、ニューヨーク公共図書館等の月間・年間ベストなどに軒並み名を連ねた。2018年刊行の自伝的グラフィックノベル『スピン』(河出書房新社)では史上最年少でアイズナー賞を受賞。本作も2020年のアイズナー賞を受賞した。
手塚治虫の『ブッダ』で漫画に開眼、ジブリ作品にも影響を受けている。趣味はオーディオブックを聞きながら散歩すること、建築デザイン、猫との昼寝。
著者公式サイト http://tilliewalden.com
著者:ティリー・ウォルデン Tillie Walden
翻訳:三辺律子
出版元:トゥーヴァージンズ
表記:日本語
H210mm×W148mm/320P/2023
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