




漫画家の安永知澄、森泉岳土、おくやまゆか、3人の制作による漫画と文学のリトルプレス「ランバーロール」。毎号3人の作品とともに、さまざまな作家にも短編を描き下ろしてもらい、それを編纂しています。
4号目となる最新号では、『かしこくて勇気ある子ども』が素晴らしかった漫画家・山本美希さんによるSF “COVID-33”(これがまた素晴らしい!)。世界各地で翻訳されている『メタモルフォーゼの縁側』が人気の鶴谷香央理さんによるコミックエッセイ“近所の友だち”を収録。“近所の友だち”は、そうそうこの感覚わかるなぁという映画館のお話で大好きです!久々にロイヤルホストでパフェを食べたくなりました。
さらに絵本『わたしはしなないおんなのこ』も出版されたばかりの小林エリカさんが『女工哀史』をベースに、青葉市子さん寺尾紗穂さんによる朗読劇の戯曲として書き下ろした“女の子たち 紡ぐと織る”。
おくやまゆかさんのお父さんとの思い出が描かれた“トイレの時間” 。森泉岳土さんの “リヨン通信”の振り返ればそこに…の展開は、自分にも心当たりがあって、勝手に“四日市通信”に置き換えて、昔を思い出しました。
ほかにもほかにも読み応えたっぷりの「ランバーロール04」、秋の夜長のおともにぜひ!
“女の子たち 紡ぐと織る”の朗読劇について
https://dotou.tokyo/news/182/
******
今回は長きにわたるパンデミックの中、作品にもそれが色濃く反映した1冊となりました。それは感染症そのものであるばかりでなく、家族、死、貧困、暴力など、より現在の社会に深く斬り込んでいると感じます。この時代に漫画家、作家が何を、どのような形で創作しているのか。それが胸に迫ります。
〜出版社レビューより
◎内容紹介PV
https://www.youtube.com/watch?v=dFezA5dv9So
◎目次
山本美希 「COVID-33」
おくやまゆか 「トイレの時間」
大前粟生 「ギリシャリクガメ」*小説
古山フウ 「河童のパキチ ―始まりの話―」
鶴谷香央理 「近所の友だち」
森泉岳土 「リヨン通信」
小林エリカ 「女の子たち 紡ぐと織る」*戯曲
安永知澄 「価値ある魚」
著者:山本美希、おくやまゆか、大前粟生、古山フウ、鶴谷香央理、森泉岳土、小林エリカ、安永知澄
編集:ランバーロール編集部
装丁デザイン:川名潤
出版元:タバブックス
表記:日本語
H210mm×W148mm/168P/2021
*Overseas shipping OK
*Free shipping on orders over ¥ 10,800
in Japan only. Overseas shipping charges apply.