ソウルの公園 서울의 공원
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ソウルの公園 서울의 공원

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【6699pressが制作した本 その14】 ソウルで創業30年以上の古い銭湯。忘れ去られてしまう前に、それぞれの場所でその銭湯が重ねてきた時間を記録した『ソウルの銭湯/서울의 목욕탕』は、古い銭湯への愛おしさが伝わってくる素晴らしい写真集でした。 その『ソウルの銭湯』に続いて、6699pressと写真家のパク・ヒョンソンさんのコンビが制作したのは、消えゆく危機に瀕しているソウルの都市公園、そこを訪れる人たち、ゆったりと流れる季節の移ろいを記録した写真集『ソウルの公園/서울의 공원』です。 騒がしい日常や忙しい街の速度からひとときの間離れて、公園で思い思いに過ごす人たち、散歩する犬、新緑の緑、鳥のさえずり、穏やかな風の音、花びら、ボールを蹴る音、木漏れ日、落ち葉、雨音、しんとする雪の日… 公園で佇んでいると「案外、この世界もわるくない」とふと思えるような、ささやかな多幸感に包まれる瞬間があります。『ソウルの公園/서울의 공원』は、公園という場所にあるそんなささやかな瞬間と、「冬と夏」「春と秋」それぞれの季節の美しさが綴られた、マスターピースな一冊です。 話はちょっと逸れますが、公園にいる時に、ふと降りてくるささやかな多幸感を描いた短編映画『14e arrondissement (Paris, je t’aime)』もぜひ。 https://vimeo.com/5988391 『ソウルの公園/서울의 공원』はプロダクトとしてもとても美しい本です。ボール紙に白のインクで“서울의 공원  parks in seoul 公園”と題字が箔押しされたケース。本体はコデックス装で綴じられていて、それを厚紙でカバーした造り、本文も「冬と夏」「春と秋」それぞれの章の扉に種類の違う薄紙、片艶のクラフト紙が使われていて、細部までこだわった装丁になっています。 『ソウルの銭湯/서울의 목욕탕』とともに、ずっと大切に持っていたい本です。  *************  ソウル市内には大小合わせて2,432の公園があります。そのうち116箇所の都市公園が、現在“都市公園サンセット法”の対象となっています。この法律は2000年7月時点で都市計画施設に指定されている私有地の公園を2020年7月1日までは中央または地方政府が買い取らない限り、その指定が解除されるという制度のことです。つまり“都市公園サンセット法”が施行されると、市民に開放されていた公園は、公共の場でなくなる可能性があり、マンションなどの再開発が計画されてもそれを止めることができなくなります。その対象になってしまうソウル市内の116箇所の公園に対し、環境団体や多くの市民がここ数年公園を守るために努力してきました。ソウル市は公園の保全と私有地の補償を宣言し、幸いにも身近な公園をいくつか救うことができました。しかし開発から逃れるのはギリギリのところでまだ安心はできません。というのも、“都市公園サンセット法”はまだ存在していて、その制度のために2025年までに164km²の都市公園が消えてしまうからです。 2018年に“都市公園サンセット法”に関する記事を目にしたことが、私がこの本を企画する動機となりました。私たちはもうすぐ消えてしまう公園を訪れ、それらの公園の風景や人々、そしてその変化の過程を撮影しました。この本は2019年10月から2021年2月までの記録です。それらの公園はまだ開発されずに存在しましたが、その間の風景にはさまざまな変化がありました。COVID-19の影響で人々が外出を控えた時期があり、社会的な距離感のレベルが上がると公園のベンチは赤いバリアテープで囲われました。さらに世界各地の工場が停止したため、例年に比べて微細な粉塵は減少しましたが、2020年のソウルは気候変動の影響で雪がたくさん降りました。にもかかわらず多くの市民が再び公園を訪れ、四季折々の花を咲き、花びらが舞いました。 COVID-19や“都市公園サンセット法”により、公園の価値が以前にも増して高まっていることを実感します。そこに集められた時間と風景を紹介する本『ソウルの公園/서울의 공원』。パク・ヒョンソンの写真は、私たちの生活や季節の移ろいの中にある自然の美しさを目の当たりにさせてくれます。彼の作品のおかげで、私たちは遠くに行かなくても、普段の生活の中から素敵なものを見つけることができます。キム・モキンの言葉は、彼の手紙を通して、私たちを静かな午後の公園を散歩している気持ちにさせてくれます。彼がベンチで書き留めた言葉の行間に、公園でゆっくりと流れる時間があります。ソウルという都市の中で静けさと向き合う場所として、公園の大切さを思います。そこで流れる何気ない時間は、やがて喜びとなり、慰めとなり、ふとした瞬間に勇気を与えてくれます。『ソウルの公園』を作りながら、自然から得られる人間への慰めは、言い換えれば自然への礼儀に向かうものだと気づきました。私はこの本が「共に生きる喜びと存在の尊さ」を共有する道具であってほしいと思っています。そして、公園と人と生活の融合がいつまでも消えないことを願っています。願わくば、私たちの周りにあるこれらの存在が、私たちの記憶から消えることなく、ソウルの素敵な場所として長く残ってほしいと思います。 〜イ・ジェヨン(6699press)あとがきより ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 独立出版社 6699press 同時代を生きるマイノリティ個人の物語に焦点をあて、その声を可視化する本をこれまでに13冊出版している。6699pressの「6699」は、引用符の“”を表しており、社会に必要な言葉、大切な言葉に引用符“”をつけて可視化するという意味が込められている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 写真:パク・ヒョンソン 文:キム・モキン、イ・ジェヨン 出版元:6699press 表記:韓国語、英語 H232mm×W172mm/272P/2021 *Overseas shipping OK *Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.