

























2016年に創刊された韓国の写真誌『VOSTOK』。
毎号鋭いテーマを定めて、新しい感覚の写真と優れた文学の境界を往来する美しい写真誌です。
2023年5月に発行されたvol.39のテーマは“哀悼について”。
詩人や評論家、社会学者や記者など様々な筆者に、果たして哀悼とは何か?それぞれの考えを聞いています。哀悼の本来の意味に達するには何が必要でしょう?また人々の歴史や芸術作品の中で、可能性を提示してくれた哀悼について調べてほしいと依頼しました。彼らの文と写真を重ね読みながら、私たちに必要な哀悼の時間は、どのように満たされるべきかを一緒に悩んでください。
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繰り返される惨事を見れば、果たして私たちにとって安全な社会は可能なのかという疑問が消えません。また、惨事の後に繰り返される論議を見れば、果たして私たちの社会で哀悼はどのようにされるべきなのか疑問が大きくなります。今号《哀悼について》では、果たして哀悼とは何なのか、哀悼の過程に何が必要かを尋ねて悩む時間を持ちます。
一方で、今号では私的な領域で親密な存在の死から公的な領域で忘れてはならない悲劇的な死まで、そっと見つめる写真家たちの作品が繰り広げられます。生まれて死ぬまで生涯周期に沿いながら撮られた写真は、ある人間の人生と死を称える過程で重要な手段となっています。このような写真の属性と慣習をもとに誰かがこの世から消えた時、その存在を再び思い出して覚えるために意識的にカメラを向ける写真家たちの視線を通して、哀悼の意味と可能性に近づいてみたいと思います。
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編集:VOSTOK編集部
出版元:VOSTOK PRESS
表記:韓国語
H240mm×W170mm/256P/2023
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