誰かの理想を生きられはしない 〜とり残された者のためのトランスジェンダー史
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誰かの理想を生きられはしない 〜とり残された者のためのトランスジェンダー史

1,980 JPY

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「本当の」トランスジェンダーなんてない。「本当の」男女を追求する必要なんてない。 性同一性障害からトランスジェンダーへ、よく知られる呼び名が変わっても、この国は性同一性障害の基準でできている。語られなかった事実、報道されなかった出来事、そこにいたはずのたくさんの人々……。見えないようにされていたもの、見てこなかったものについて、真摯に、丁寧に、しぼりだすように紡ぎだされたトランスジェンダー史。今ある者たちへの「恩仇録」であり、そして、あとから生まれてくる者たちのための書である。 〜出版社レビューより ◎目次 はじめに――わたしに起こった出来事と、この本について 第一章 「多様な身体」が性同一性障害特例法に投げかけるもの 一、日本のGIDをめぐる状況と特例法の課題 二、当事者の語りから見る「多様な身体」 三、特例法の限界 四、おわりに 第一章補論 第二章 GID規範からの逃走線 一、はじめに 二、「正規」か「非正規」か 三、正規医療の現在 四、体を嫌い、異性を愛するということ 五、GID規範のつくられかた 六、体が嫌いなのは本当か 七、おわりに 第二章補論 第三章 当事者の「QOL」、医療側の「QOL」――「正規医療」経験者への聞き取りから 一、はじめに 二、GIDをとりまく医療状況 三、正規医療が標榜する「QOL」 四、当事者への聞き取り調査(一) 五、当事者への聞き取り調査(二) 六、おわりに 第三章補論 第四章 砦を去ることなかれ――繰り返し、忘れえぬ爪痕に抗して 一、はじめに 二、「GID医療」の始まりと、現在まで 三、執拗に指摘するということ 四、DSM-5の変化は福音となるか 五、追いついてくるまで走り続ける 六、おわりに ◎著者:吉野靫(よしの・ゆぎ) 立命館大学衣笠総合研究機構プロジェクト研究員。専攻はジェンダー/セクシュアリティ。トランスジェンダー当事者として大阪医科大学ジェンダークリニックに通院していたが、2006年、医療事故に遭う。翌年、大阪医科大学を相手どり提訴。2010年、複数の条件で合意が成立し勝利的和解。この出来事をきっかけに日本文学から社会学へと研究領域を変更し、トランスジェンダーに関する論文執筆や企画開催を開始する。本書が初の単著。