




『HUGたいそう』は下記のような活動を行います。
・体の部位の名前を声に出し、確認する
・自分のさまざまな感情を認める
・「OK!」「やだー!」と大きな声を出して言う
・ほかの人の心臓の音を確認する
・ほかの人の体に触るときに同意を取ること
・自分を守るために、ハグを断ってもいいこと
・指、片手、両手、肩など段階的に、さまざまな
方法で触れ合う
『HUGたいそう』は、学校での学びの中では、特に、体育と性教育に深く関わっています。小中高の保健体育科「体ほぐしの運動」の単元では,心と体の変化に気付き、みんなで関わり合うことが目標として掲げられています。体を動かすと気持ちに変化があることや,身体を動かすと心臓の鼓動が早くなったりすることなどを学びます。また、さまざまな方法で相手と触れ合うことで、人それぞれに身体の違いがあることを知り、違いを認め合い、仲よく協力したり助け合ったりして行う活動を実践します。
ユネスコ「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、8歳までの学習目標として「からだの権利」が掲げられています。誰もが、自分の体について、誰が、どこに、どのような方法で触れることができるのかを決める権利を持っているということを学びます。
「ハグしよう」と言われたときに、断ったり代案を出したりしてもいい、誰かとハグをしたいときは必ず同意をとる、ということ実践をしながら学びます。これらに加えて、『HUGたいそう』の参加者の写真と自己紹介文を通して、さまざまな家族の形があること、さまざまな友情があること、目に見えない障害や違いがあること、HIVはハグで感染しないことなどを学ぶことができます。
◎プロフィール
マダム ボンジュール・ジャンジ
パフォーマンスアーティスト。1990年代より舞台に立つ。
2001年に「H!KING」というユニットで、子どもを対象にした「ワタリウム美術館/アート・1日小学校展ーお友だちの部屋で遊ぼう」に参加。その際スキンシップをテーマに展示やワークショップを開催し、来場者のために考案した「HUGたいそう」を66日間行った。以来小学校や福祉施設、屋外イベントなどで50回以上行っている。交歓のクラブイベント「ジューシィー!」、HIVのリアリティを伝えるカラオケ大会「LivingTogether のど自慢」、5歳から8歳の子どものための絵本読み聞かせプロジェクト「ドラァグクイーン・ストーリー・アワー東京」など、個人の違いを超えて出会う場をつくり続けている。2022年には国連「UN in Action」シリーズ『Beyond Boundaries: Drag Queen ofTokyo』に取り上げられた。
著者:マダム ボンジュール・ジャンジ
出版元:ゆまに書房
表記:日本語
大型本/56P/2025
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