











ファッションフォトグラファーとしてアジアで活躍するキム・カンミンの写真集。
二部構成になっている前半は、たくさんの友人、彼が大切にしてきたもの、大切にしていきたいものへの愛情溢れる眼差しが、後半は、ある時は部屋で、ある時は公衆浴場で、 男性たちとの儚い親密さを映し出しています。
両親が営んでいた銭湯で働き、 裸の男性たちの体を洗い、その後彼らと一緒にシャワーを浴びていたというカンミンさん自身の経験がベースになっている、公衆浴場をロケーションにした、 見知らぬ他人と共に入浴した記憶を美しく描き出した写真も素晴らしい。
「そこは、スーツから裸へ、あるいはその逆へと移り変わる、コントラストを強く感じられる場所でした」「アカスリで肌に触れ、彼らを洗いながら、どんどん興味が湧いてきたんです。皮膚の質感、ほくろの数、筋肉の硬さ、体格—そういった身体的特徴が人それぞれに異なっているのが見えてきました。アカスリをしながら、彼らとの距離が少しずつ縮まっていくような感覚がありました」(Dazed Korea インタビューより)。