
"悲しいときに歩くのって好きだ、景色で五感をいっぱいにしてる間は、自分の人生をやらなくていい感じがするし、窓の明かりの数だけ人の人生があると思うと、いっぱいいっぱいで泣きたくなる(でも今はもう失恋で泣いている)。"
そんな気持ちで河川敷を歩いていたミチは、手作りの関東大震災の朝鮮人虐殺の追悼碑に手を合わせていたユンジュと出会った。二人はゲイで、川縁に並んで座っておしゃべりをする…
「スキンケアは…祈りみたいなもんかも」
「僕がイケメンだから差別しないであげるなんて最悪だけど」
「口に出さなくても内心、性欲とか染みついた家父長制の慣習とかでぐちゃぐちゃでしょ、人間なんて」
2024年初夏、今とても読みたかったBLコミック。
*****
詩や日記といった「祈り」にも近いような営みと人々の生の繫がり、自身が不在である時間軸や土地を想うことと今を生きること…。
関東大震災の朝鮮人虐殺やパレスチナ解放運動をする人を眼差したBL作品を描きました。 そして何事もなかったように、 メッセージが消された、 その後の風景。
*****
著者:とれたてクラブ
出版元:とれたてクラブ
表記:日本語
H210mm×W148mm/76P/2024
*Overseas shipping OK
*Free shipping on orders over ¥ 10,800
in Japan only. Overseas shipping charges apply.