「ラオスに連れて行ってもらえませんか?」
友人S氏に頼まれて、文化人類学者はベトナム・ラオス800キロの旅に出た。
「はじまり」の地をめぐって見えてきた、民族や“くに”の「つながり」とは?
少数民族たちが独自に築いたもの、国の危機につくり出された英雄や神話、外部者たちとの交流により新たに根づいた文化などを、二国の歴史とともにたどる。
黒タイの魔女、叩き上げのアウトサイダー研究者、現地の文化プロデューサー…… 国家も民族もない、神話が現実の一部だった時代、そこに生きた懐かしき人々の記憶をたどって。
◎プロフィール
樫永真佐夫 (カシナガ・マサオ)
1971年兵庫県生まれ。2001年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は文化人類学、東南アジア民族学。第6回日本学術振興会賞受賞(2010年)。現在、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授。主著書として、『殴り合いの文化史』(左右社、2019年)『黒タイ歌謡〈ソン・チュー・ソン・サオ〉 村のくらしと恋』(雄山閣、2013年)、『黒タイ年代記〈タイ・プー・サック〉』(雄山閣、2011年)、『ベトナム黒タイの祖先祭祀 家霊簿と系譜認識をめぐる民族誌』(風響社、2009年)など。
著者:樫永真佐夫
出版元:左右社
表記:日本語
H190mm×W130mm/312P/並製/2023
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