
10代から50代まで、職業も人種もジェンダー表現もさまざまなノンバイナリーたちが、自身を率直に語る回想録。
きっとあなたも気づくはず。ノンバイナリーとして生きているのは、まさしくここ、自分たちの町に住む、隣人、同僚、友人、家族、愛する人なのだと。
近年、ジェンダーを論じる際には、旧来の男女二元論を超えるようになってきている。本書は現代社会に生きる「ノンバイナリー」(ジェンダー・アイデンティティが男女の二枠に当てはまらない人)たち30人の率直な語りを集め、ジェンダーとは何かという問いに真正面から向き合う。
◎目次
序文 ジェンダークィアからノンバイナリー、そして……[リキ・ウィルチンズ]
イントロダクション[マイカ・ラジャノフ、スコット・ドウェイン]
第1部 ジェンダーとは何だろうか?
第1章 煙のなかのカタルシス[アレックス・スティット]
第2章 自分自身を脱構築〔デコンストラクション〕する[リーヴァイ・S・ゴヴォーニ]
第3章 コアトリクエ[フェイ・ヘルナンデス]
第4章 マイカル[マイカル“МJ”ジョーンズ]
第5章 私のジェンダークィアバックパック[メリッサ・L・ウェルター]
第6章 スクリムショー[レイ・セオドア]
第2部 可視性――立ち上がること、そして目立つこと
第7章 それより前からジェンダークィアでいること[ジェニー・ビーミン]
第8章 トークンの一日[サンド・C・チャン]
第9章 超可視性[ヘイヴン・ウィルヴィッチ]
第10章 過酷な迷路で新風を巻き起こす[キャメロン・アッカーマン]
第11章 命の脅迫[ジェフリー・マーシュ]
第12章 ジェンダークィアなだけで脅威ではない[ジェイス・ヴァルコア]
第3部 コミュニティ――私たちの居場所を作ること
第13章 私は何者だろうか?[CK・コームス]
第14章 信仰をめぐる考察[ジェイ・ウェア]
第15章 あなたのニブリングだとカミングアウトする――知り合いみんなにジェンダークィアだと話して何が起こったか[シンクレア・セクスミス]
第16章 紫のマニキュア[ジェイミー・プライス]
第17章 地図にない道――アジェンダーの10代を育てて[アビゲイル]
第18章 名前はいつも変わらない[ケイティ・クーンス]
第4部 トランスとして十分であること――表現し、違いを明確化する
第19章 小文字のQ[キャル・スパロウ]
第20章 傍観者でいることに甘んじてはいけない[スージー・チェイス]
第21章 あなたには私が見える[ブライアン・ジェイ・イーリィ]
第22章 服がジェンダーとジェンダークィアを作る[オーブリ・ドレイク]
第23章 カササギの飛翔[アダム“ピカピカ”スティーブンソン]
第24章 私の風景のなかのよそ者[s・e・スミス]
第5部 二元性を再定義する――ジェンダーの矛盾と可能性
第25章 ふたつではない[エイブリー・エリクソン]
第26章 キッチンシンク・ジェンダー[ニノ・シプリ]
第27章 パンクで育つことがジェンダー・ノンコンフォーミングとして生きることを教えてくれた[クリストファー・ソト]
第28章 ゆりかごでおやすみ、バイナリー[ジュールス・デラクルーズ]
第29章 ジェンダーを探す旅に出て、また元の場所に戻る[コーリー・マーティン=デイモン]
第30章 ノン/バイナリーを再考する[イーライ・アーリック]
編集:マイカ・ラジャノフ
スコット・ドウェイン
翻訳:山本晶子
出版元:明石書店
表記:日本語
H190mm×W130mm/416P/2023
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