
我最愛的家人。娘を誰よりも理解したい、けれど―。
「私は、彼女のことを、秘密にしたくないの」。長女が同性の恋人の存在を告白したのは、次女の結婚式の夜だった。戸惑う父は、娘にふつうでいて欲しいと願ってしまう―。日本で外国人として育った娘、外省人の祖父、日本・台湾・中国で生きる父。いくつもの境界を抱えた家族を、小籠包からたちのぼる湯気で柔らかく包み込む感動長編。
◎著者プロフィール
温又柔
オン・ユウジュウ
1980年、台北市生まれ。両親とも台湾人。幼少時に来日し、東京で成長する。2009年、「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作を受賞しデビュー。2013年、演劇プロジェクト「東京ヘテロトピア」に参加し、東京で生きるアジア人の物語を執筆。2016年、『台湾生まれ 日本語育ち』で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2019年、文化庁長官表彰。2020年、『魯肉飯のさえずり』で第37回織田作之助賞受賞。著書に『来福の家』『空港時光』『永遠年軽』など、編著に『李良枝セレクション』がある。
著者:温又柔
出版元:新潮社
表記:日本語
H188mm×W128mm/160P/2022
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