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女性とジェンダーと短歌

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​これは女性とジェンダーを中心とする短歌の特集号です。 ジェンダーという概念自体いまだに流動的ですし、女性と男性という二元論では切れないグラデーションの世界だと私は考えています。そこでさまざまなジェンダーの作家に執筆や座談会の参加をお願いしました。 ジェンダーについて私が最も痛切に思うのはたとえばギリシャの詩人サッフォーのことです。プラトンが十番目のムーサ、すなわち芸術の女神と呼んだサッフォーですが、不幸にもその作品の全貌を今日知ることはできません。そしてダンテが『神曲』の地獄篇で、ホメロスから先導者ウェルギリウスを含む五人の古代の詩人を挙げて、続く六番目が自分だと名乗った時、その五人はすべて男性で、そこにサッフォーの名はなかったのです。 単に女性による女性号という狭い意識ではなく、このように抑圧されて来た豊かなエクリチュールを取り戻すことがこれからのジェンダーと言葉の課題ではないでしょうか。 すでに多くの作家たちがそこに目覚めて言葉を発しています。この特集号がその歩みを進めるものであるように願っています。 また短歌定型という、古代の宝玉にも喩えられて来た小さな器を、どのように人類のものとして開いて行くのかということも未来の課題だと思います。 すでに俳句は世界文学として開かれています。私は短歌にもその可能性があると信じるものです。それにはまず短歌の長い歴史を振り返り、その富を現代に生かすことも必要でしょう。古典は常に新しく無限の井戸ともなり得ます。現に最前線の作家たちの仕事の中に、私はそうした古典とスパークする輝きを見出しています。 未来に向かって共に言葉を発しましょう。 〜編集人・水原紫苑(歌人)​ 短歌専門誌「短歌研究」2021年8月号で話題となった特集をさらにバージョンアップして書籍化。全54人の新作短歌、11人の寄稿、馬場あき子×水原紫苑・対談などに加え、大森静佳、川野里子、永井祐、東直子、水原紫苑、穂村弘(司会)による座談会を掲載。 編集:水原紫苑 出版元:短歌研究社 表記:日本語 H211mm×W148mm/284P/2022 *Overseas shipping OK *Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.