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あるデミロマンティックの本棚 恋愛を遠巻きに眺めながら読んで、考えたこと

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このZINEを手に取ってくださり、ありがとうございます。小林デ・ラ・ピエダです。仕事の傍ら文章を書いている、関東在住の30代です。デミロマンティックです。性自認は女性寄り、ヘテロセクシュアルです。 昔から恋愛感情が希薄で、人生の中で誰かと交際していたと言える期間をすべて足しても1年に満たないため、友達との会話の中で恋バナが始まる度に疎外感を覚えてきました。 人付き合いが嫌いというわけではないし、性別問わず趣味の話で盛り上がれる友達といればそれなりに充実感はあるのですが、年齢を重ねて周りがどんどん結婚して家庭を持っていくのを目の当たりにし、いよいよ自分のセクシュアリティに向き合う時が来たのだ……と感じています。 折に触れて疎外感を味わってきた私を救ってくれたのは、沢山の本や漫画、映画、音楽などの表現でした。小説や漫画、映画などのフィクションの世界では、ここではない時空間にいる誰かの人生が生き生きと繰り広げられています。エッセイやノンフィクション、音楽の歌詞には、それを書いた誰かが生きる中で掴んだ人生の真実が込められています。 様々な作品を紐解き、時代も境遇も年代もセクシュアリティもばらばらな人々の価値観や行動を追いかけていると、世界にはこれだけバラエティに富んだ人がいるのだから、少し変わっている自分が紛れていたって別に問題ないな、むしろ面白いな、という気持ちになります。疎外感が消えるわけではなくても、持ちこたえられる程度の自を持てるようになった気がします。 このZINE では、私が出会えて良かったと感じている本と漫画を、私のデミロマンテイックとしての個人史と絡めながら紹介します。(映画や音楽やアート作品なども好きですが、語れるほど沢山触れてきたのは、やはり本です。) ブックガイドとして、もしくはデミロマンティックを理解するヒントとして、活用していただけたら幸甚です。 (はじめにより)

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