人間臭さを勝ち取るための実践
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人間臭さを勝ち取るための実践

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2021年4月29日から5月10日まで、東京・高田馬場の alt_mediumで開催されている展覧会『人間臭さを勝ち取るための実践』のパンフレット。 この展示は、韓国と日本で90年代に生まれた3人のクィア当事者のアーティストによる展覧会。男女カップルをベースに家や血縁に縛られた家族観がまだまだ根強い東アジアの中で、性的少数者やこれまでの家族の定義に収まりきれない多くの人たちは、どんな風に新しい家族や居場所を作っていけるのか。パラレルワールドのように似た家族観、社会の中で生きる日本と韓国の若いアーティストたちが展覧会や作品を通して、日韓でキャッチボールをするように一緒に模索する、これからの家族、これからの居場所、希望がもらえるとても素敵な展覧会です。 パンフレットもとても充実していて、展覧会と合わせてアーティストと一緒に、これからの家族について模索できる内容になっています。展覧会とともに、展覧会に行けなくても、ぜひ!オススメの一冊です! ◎パンフレット序文より  一人では生きていけない集団生活の習性を持つ人間にとって「他人」との繋がりは、生の根本的なモチベーションであると同時に、すべての感情の源であるに違いない。「他人」との繋がりを構成する最小単位でありながら究極的な目的地として、私たちは「家族」のことを考える。 ‍  本展覧会に出展する3人のアーティストはそれぞれ、日本と韓国で90 年代初期に生まれ育ったクィア当事者という共通点を持っている。3人は生きてきた環境は違うものの、クィア・カルチャーにおいて保守的と言われる東アジアで、自身をクィアとして認識した過去の経験を共有している。さらには、結婚適齢期を迎え、周りの友人から結婚の知らせをよく耳にする歳になったにもかかわらず、未だに社会のシステムから恵まれず、結婚とは縁遠い生活を強いられる現実も共有しているのだ。 ‍  夫になること、お父さんになること、気の置けない人と共に暮らし「家族」を持つこと。これらの極めて素朴な願いに違和感を感じざるを得ない社会の中で、私たちはこの共通意識を何らかの「形」に移す実践を試みる。これは一人のアーティストである以前に、一人の人間として、悩み続けた過去から新たなライフステージに上がってゆく記録とも言える。 ‍  毎年東京で行われるプライドウィークの時期に併せて開催されるこの展示は、彫刻、写真、ドキュメンタリー映像などの多様なメディアを用いて構成される。それぞれが思い描く「家族」の在り方を芸術的な想像力で表現し、「正常家族」イデオロギーを強要される社会の中でクィア・アイデンティティーが発現・適応する過程やその可能性を示す場にしたい。 ◎参加アーティスト ・パク・サンヒョン|Sanghyun Park パク・サンヒョンは、個人の歴史と社会や土地との相即不離な関係を一つの「風景」として捉え、形ある「モノ」に移す取り組みを行なっている。彫刻を軸とした多様なメディアを用いることで3次元空間での可変的な表現の可能性を目指し、毎度その風景を新たに構成することを試みる。今回の展示ではパートナーと共に過ごす日々の中で遭遇した刹那的な瞬間―風景―から着想を得て、主に自然的なモチーフを造形として解釈する実践を試みる。ライトやモーターなど、簡易的な装置によって具現される風景は、極めて人工的な手法を用いて再構成され、彫刻によるドローイングのような身軽い表現の可能性を提示する。 ・寺田 健人|Kento Terada 寺田健人は、社会が作り出した「性」や「生まれ」に関する諸規範によって人々の行動・思考が決定されていく性政治に関心を持ち、ラディカル・フェミニズムが生み出した「個人的なことは政治的なこと」の実践として、主にパフォーマンスと写真を軸にして制作を行なっている。今回の展示では、異性愛規範的な思考を一つの「病」として扱い、存在しない妻と娘の幻覚をみるゲイ男性を演じ、そのパフォーマンスをセルフポートレートと家族写真で構成した。「家庭内の父」を誇張し演じることで、現在でも日本に蔓延っている異性愛主義的な家族を基準と捉える家族観を懐疑的に捉える。「家族アルバム」はある家族の歴史や絆を深めるために家族構成員に共有されてきたが、本シリーズは架空の家族アルバムを展示会場に作り上げていくことで、家族を誰でも入れるような箱として提示する。 ・ホン・ミンキ|Minki Hong ホン・ミンキは主に社会・政治的な争点にまつわるドキュメンタリーを製作し、最近はクィア・アイデンティティに関する研究を進めている。今回の展示では実の兄が結婚によって安定した社会のシステムに乗り込み始めた一方、兄と同じくらいの時期に外国人の彼氏と恋愛を始めたものの、結婚・ビザなどの制度的な限界にぶつかる状況の中で日に月に代案を模索しなければならない生活に焦点を当てる。それとともに、結婚適齢期を迎えたクィアの構成員を持つ異性愛家族の経験談を通してカミングアウト及び結婚に対する韓国社会の現住所を当事者たちの視点で解き明かす育成シミュレーションゲーム形式のドキュメンタリーを製作する。 ◎人間臭さを勝ち取るための実践 HP https://realizing-humanness.webflow.io/ 執筆:パク・サンヒョン、寺田 健人、ホン・ミンキ 編集:パク・サンヒョン、寺田 健人 デザイン:王俊凱 翻訳:パク・サンヒョン、Max Balhorn 表記:日本語、英語(序文) H210mm×W148mm/44P/2021 *Overseas shipping OK *Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.