「この世の誰も韓国人だの日本人だのという薄っぺらい基準でむやみに定義されたり、偏見の対象にされることはないのだと、お互いに感じられたらいいなと思う」〜チェ・ウニョン
地方都市の女子高校生、イギョンとスイ。恋に落ちた二人のきらめくような夏、そしてままならないことへの悩み苦しみを描いた「あの夏」ではじまる短編小説集。「わたしに無害なひと」というタイトルにもなっている言葉は身に染みます。
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誰も傷つけたりしないと信じていた。
苦痛を与える人になりたくなかった。
……だけど、あの頃の私は、まだ何も分かっていなかった。
あのとき言葉にできなかった想いがさまざまにあふれ出る。
もし時間を戻せるなら、あの瞬間に……。
〜出版社レビューより
◎目次
・日本の読者のみなさんへ
・あの夏
・六〇一、六〇二
・過ぎゆく夜
・砂の家
・告白
・差しのべる手
・アーチディにて
・あとがき
・訳者あとがき
著者:チェ・ウニョン
日本語訳:古川 綾子
出版元:亜紀書房
表記:日本語
H188mm×W127mm/344P/並製/2020
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