








文化交流を目的に作られ、トップはなんと蔡英文(台湾総統)さんが務める、というと堅苦しいものを想像するかもしれませんが、とても先進的なカルチャー雑誌「新活水」。
2020年9月に、『新活水』誌の再発行3周年を記念して作られた今号は、台湾の雑誌文化についてのアーカイブ、そしてデジタルの時代に雑誌から得られるスーパーエンライトメントの可能性を探っています。
特に注目なのが、“雑誌から読み解く、台湾のレズビアン運動の歴史”特集。90年代に発行されたレズビアンに向けられた雑誌『女朋友』について、世界のどこかにいる友達を探すための雑誌として、8ページにわたって取り上げています。昨年まで女性のクィアに向けた商業雑誌として『LEZS』も8年間発行されていた(現在はWEBに移行)台湾の雑誌から読み解く、レズビアン運動の歴史、とても興味深いです。
◎編集長からのメッセージ
「デジタル時代に、なぜまだ雑誌を発行したいのですか?」
3年前「新活水」が再発行されたとき、私たちはいつもこの質問をされました。3年後、種が蒔かれて、少しずつ芽が出てきています。多くの人から投資もいただきました。
コンテンツの歴史として、カルチャー雑誌はデジタル時代においても魅力に満ちていると私たちは信じています。そのため、再発行3周年の今号で、雑誌について探求することにしました。文化雑誌について話し合うために、私たちは歴史を掘り下げたいと思っています。
「新活水」は、2017年9月に再発行されました。台湾で戒厳令が解除されてから30年目になります。映画、音楽、アート、メディア、演劇など、戒厳令前後にはさまざまな文化分野で爆発的な勢いが生まれました。今回再発行3周年を迎えるにあたり、戒厳令後30年の間に、豊かに育ってきた台湾の文化的土壌を分析し、どのような文化が育ってきたのか探求しています。
(中略)
雑誌の物語として、当時の創始者や編集者などに加えて、読者やコレクターの心理、研究者の統計的分析もしています。美術からファッショントレンド、カウンターカルチャーから国家の嘲笑、娯楽から友人を作る生活まで...。雑誌や雑誌の人々の物語を通して、この号はまた、過去30年にわたってカルチャー誌によって醸造されてきたことから、スーパーエンライトメントします。
「パイオニア」のコラムでは、張栄華の印刷技術についてレポートします。印刷せずに、どうやって雑誌が存在するでしょうか?雑誌を編集したり、作ったりする人にはなじみがありますが、一生懸命、印刷を請け負っている業者のことは、よく知られていないかもしれません。
3周年を迎えた「新活水」は、人文・芸術部門の最優秀雑誌で再びゴールデントライポッドアワードを受賞しました。これは台湾の文化・文化労働者を表彰するものであり、みなさんの力強さを示すものです。受賞でもしスピーチすることがあれば、「栄光が、香港に戻りますように」と言いたい。私たちの心からの願いです。
Luo Rong
出版元:文総
表記:中国語(繁体字)
H280mm×W198mm/160P/並製/2020
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