






新しく創刊されたクィア・マガジン『Over』。
マイノリティが、勇気を出してその存在を表にして、ごく当たり前の人権、差別のことを声にすることがなければ、それは存在しないこととしてスルーされてしまう。けれども日本ではマイノリティが声をあげることをタブー化したり、冷笑したりする風潮がとても強いと感じます。『Over』はそんな風潮に対して一石を投じる雑誌。
今年50周年を迎えるNYのストーンウォール暴動から続く、LGBTQ+がごく当たり前な人権を獲得するためにどんな声を上げてきたのか、先人たちが積み上げてきた活動とこれからの課題を、わかりやすく丁寧に解説した巻頭特集“STONEWALL 50”。北丸雄二さんと畑野とまとさんによるとても読み応えある記事です。
さらに、写真家・菅野恒平さんの“ニューヨークで起こったこと”。
木津毅さんの“ポップとアートが世界を動かす ーセクシュアル・マイノリティとポップ・カルチャーの現在地点”。
カナイフユキ さんの描き下ろし漫画“GAME OVER”。
そしてマーガレットさんのインタビュー“ドラァグクイーンであることは政治的であること”。
などなどどこを切っても読みどころ満載!
手前味噌ですが、loneliness booksを運営するQPPも『Over』の制作に参加していて、キム・サンウさんと一緒に韓国のクィアなアーティストを紹介する“QUEER KOREA”を担当しました。
loneliness booksでも本を取り扱っている独立出版社6699pressのイ・ジェヨンさんへインタビューは、彼がどんな思いを込めて本を作っているのか、6699pressがこれまで作ってきた本から、今現在の韓国の状況も垣間見ることができる内容になっています。
ぜひ、お手にとって読んでいただけたら幸いです。
出版元:オーバーマガジン社
表記:日本語
H210mm×W148mm/148p/2019
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