
韓国の写真誌『VOSTOK』。
毎号鋭いテーマを定めて、新しい感覚の写真と優れた文学の境界を往来する美しい写真誌です。
vol.47のテーマは“息が詰まるような一日”。「息が詰まるような一日」という言葉をひとつの光にして、写真と言葉をたぐり寄せました。
うつや不安、喪失、心のひび割れ——
それはときに個人の内側で静かに、あるいは戦争や環境破壊、政治的な亀裂のように、社会の外側で荒々しく立ち現れます。
そうした日々の重さが、写真のなかでそっと姿をあらわします。
そして、チョン・ヘユン、イム・ジウン、パク・チャムセ、ハン・スンテ、イ・スンウといった書き手たちは、
それぞれの「息が詰まるような一日」を通ってきた人として、
それでも私たちがなぜ生を続けるのか、その痛みをどうすれば他者と分かち合えるのかを、静かに問いかけます。
この一冊が、誰かの「今日」を少しだけやわらげるようにと願いながら。