詩人のチェ・ヒョンウさんとイラストレーターのイ・ユンヒさんのコラボレーションから生まれた絵本『ココへ』。
ペットと一緒に過ごした眩しい日々を言葉にした詩人のチェ・ヒョンウさんの詩「ココ、と呼びました」を、イ・ユンヒさんが美しく温かなイラストで描いています。
悲しい時や嬉しい時、いつもそばにいてくれる子犬「ココ」のおかげで、子どもは明るい世界を発見します。読者は日常の中でのかけがえのない存在について、慰めと喜びを感じ、記憶の向こうにあった優しい瞬間に思いを馳せることでしょう。
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ある冬の日、一人で歩いた子どもは、暗い地下駐車場に捨てられた子犬に会う。子どもは自分が抱えていた赤いショールを解いて、子犬を大切に包み込む…
この絵本は、世話をし、また受け取る関係が決して一方向ではないという真実を美しく語っています。暗い箱の中でココは一人でしたが、自分を家族として迎えてくれる子どもに会う。子どもが悲しみに浸って布団の中で泣いている時、心の闇から光に導いてくれたのはそばにいてくれたココだった。家の近所が再開発され、昔の風景が少しずつ消え、季節が流れている間、ココと子どもは一緒に成長する。一人で二人、それ以上になる瞬間が明るく描かれ、子どもとココが歩みを合わせていく日常を見守りながら、読者も、そばにいる誰かを思う方法を見つけることができでしょう。
ココはいつもそばにいてくれる「小さくて嬉しい魂」だ。ココのおかげで、子どもは体を起こし、喜びを知り、孤独の傍らでいてくれる存在と、優しく心を分かち合う方法を知ります。
『ココへ』は、読者に「楽しい匂いで満たされる日々」そんな感覚をプレゼントしてくれます。
文:チェ・ヒョヌ
絵:イ・ユンヒ
出版元:창비
表記:韓国語
H275mm×W230mm/72P/2023
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