
東京レインボープライド(TRP)でQPP(Queer Publishers' Products)のブースをはじめたのも、そこに自分の居場所がなかなか見つけられなかったからでした。なかなか見つからないなら、自分たちで居場所を作ってみよう、でも1人ではブース代はとても出せないので数人で折半して…そうしてはじめたのがQPPブースでした。2019年にはじめたQPPブースが、その後 loneliness books に繋がって、今に至ります。
2023年4月に開催されたTRPの会場の隣、代々木公園で同時期に開催された“陰気なクィアパーティー”はエポックメイキングで、そのポリシーも実行力も、すごいなぁと、とても気になりました。今年のTRPのパレード前日には“リベレーションマーチ”も同じく渋谷であり、“陰気なクィアパーティー”や“リベレーションマーチ”は小さな希望を感じる出来事でした。QPPとしてTRPに出店していたので参加はできませんでしたが、“陰気なクィアパーティー”に合わせて制作されたZINE『BELOW』を読んでとても共感するものがありました。
「ハッピープライド」という掛け声(だけ)が悪いというわけではありません。各地で行われているレインボープライドというイベントのほとんどが、資本主義にすっかり傾倒し、企業や自治体や国家のピンクウォッシュに加担し、LGBTQの当事者や運動を蔑ろにしていることが問題の本質ではないかと思っています。もっとプロテスト意識を押し出せ!
このZINEは、そんな問題意識を共有したひとたちによって作られています。
〜「はじめに」より
loneliness booksも、クィアの誰かにとっての居場所、スペースに少しでもなれたら…いろいろ足りない自分にどんなことができるかわからないけれど、もう少し頑張ってみよう。『BELOW』を読んでそんな思いが強くなりました。
個人個人がインディペンデントに、時にはコレクティブとして、ZINEを作ったり、場を作ったり、イベントを開いたり、マーチしたり。大きいものに巻かれない、小さくても確かな活動がこれからもっとたくさん生まれてくる予感がします。
『BELOW ハッピープライドとか言ってられないクィアのためのZINE』ぜひご一読ください。
発行:元気のないおさむ
表記:日本語
H210mm×W148mm/28P/2023
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