
大きな悲しみが、私を守ってくれる
『ショウコの微笑』『わたしに無害なひと』の気鋭の作家チェ・ウニョン、初の長編小説
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夫の不倫で結婚生活に終止符を打ち、ソウルでの暮らしを清算した私は、九歳の夏休みに祖母と楽しい日々を過ごした思い出の地ヒリョンに向かう。
絶縁状態にあった祖母と二十二年ぶりに思いがけなく再会を果たすと、それまで知ることのなかった家族の歴史が明らかになる……。
家父長制に翻弄されながらも植民地支配や戦争という動乱の時代を生き抜いた曾祖母や祖母、そして母、私へとつながる、温かく強靱な女性たちの百年の物語。
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日が昇る前に大切なあの人に伝えておきたいことがあった。
明るくなったら、言えなくなりそうだから……。
◎目次
■明るい夜
■あとがき
■日本の読者の皆さんへ
■訳者あとがき
著者:チェ・ウニョン
日本語訳:古川 綾子
出版元:亜紀書房
表記:日本語
H188mm×W127mm/400P/並製/2023
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