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アイデア No.397 本との出会いかた 世界のアートブックフェアと流通/コミュニケーション

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アーティストブックやZINEの制作者,出版社などが集まり,訪れる人たちと本を介し文化や知識の交換をしながら出版物を販売するイベントであるアートブックフェア。アートブックフェアの特徴は,アーティストや周辺のコミュニティの活動を支援することを目的とした公共性の高さだ。しかし,ここ数年は世界的なパンデミックの影響により,多くのフェアが開催中止やオンラインへの移行を決断したり,ロジスティクスの問題も発生するなどさまざまな課題を抱えることになった。また,オンライン開催により出展者・来場者ともに海外のフェアへのアクセスは良くなったものの,対面でのコミュニケーションへの揺り戻しや,大規模になりすぎたフェアに対しての疑問も少なからず生まれているだろう。  そこで本特集では,本というメディアから流通/コミュニケーションの意味や方法について考えてみるため,近年新たに始まったアートブックフェアや,欧米のアートブックフェアを参照しつつ独自のコミュニティづくりを目指すアジア各国のフェアなど7つのアートブックフェアに注目。フェアの運営団体に,コロナ禍での開催状況や,フェア出展者の出版物から推薦タイトルを紹介してもらった。さらに,各国のフェアに参加経験をもつ出版関係者たちによる寄稿・インタビューを通じ,アートブックフェアの今日的な役割や,アートブックの流通や保存についての考察も試みている。 ******* ・Shanghai Art Book Fair ・Vancouver Art Book Fair ・草率季 Taipei Art Book Fair ・アートブックフェアの近年 ボストンからサンフランシスコまで ・FOCAL POINT ・Singapore Art Book Fair ・テンポラリーな本の場所としてのアートブックフェア ・Bangkok Art Book Fair ・Bergen Art Book Fair ・ジッターヴェルクカタログ 本との出会いの集積とアートライブラリー ・Typojanchi 2021 Report 2013年から継続的にレポートしてきた韓国の「タイポジャンチ (Typojanchi。ジャンチは韓国語「宴」 の意味をもつ)」 が,2021年秋に開催された。タイポジャンチは世界唯一のタイポグラフィ・ビエンナーレだ。2013年からは各回それぞれにテーマを設けたビエンナーレ形式で開催されている。今回のビエンナーレには 「Life」 という壮大なテーマが与えられた。コロナ禍において命やくらしの問題を毎日つきつけられる中,ややもすればシリアスな方向を向くことになりそうなテーマだが,2021年のキュレーターチームはそれを健康や長寿への願いを示す 「亀と鶴」 というテーマに翻案した。人の移動と集まりが制限されたこの困難な状況において,「生命」 「生活」 をテーマにした祝宴はいかに企画され,どのように展示されたのか。ディレクターをつとめたstudio fntのイ・ジェミンに話を聞いた。 ******* 企画・構成:アイデア編集部 出版元:誠文堂新光社 表記:日本語 H297mm×W225mm/168P/2022 *Overseas shipping OK *Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.

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