すべてが過ぎ去った後に ようやく君は泣くのかい?
日常を悲しみながら、あははと笑い飛ばすイ・ランの、ひとりごとエッセイ。作り笑顔と「いいね!」の時代を揺るがす、新しい書き手。ソウルを自転車でさすらう彼女の心に近づく73篇。
シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイスト。
その多才さで韓国のカルチャーシーンにとどまらず、日本でも大きな存在感を放ちはじめた、イ・ランのエッセイ集。
2016年冬に韓国で発売し、7刷のヒット作となった『대체뭐하자는인간이지싶었다(原題:いったい何をして生きている人間かと)』待望の邦訳本!
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「もしかしたら、わたしは忘れられないために今も都会に暮らしているのかもしれない。
不幸を歌い、その歌をわたしのように不幸な人たちに聴かせるために」
―― 本文より
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ままならない日々の葛藤や疑問。
生きることにつきものの労働、人間関係、孤独、退屈、自意識との戦い……。
社会との接点を通して「いったい何者なのか」と自分をみつめるイ・ラン。
最高にチャーミングな彼女の洒脱なユーモア満載、珠玉のエッセイ。
「ほんとうにそうすべきか?」
「何をしたら面白い?」
「わたしは何になれるだろうか?」
問いかけに満ちたイ・ランの言葉を聴こう。
◎著者プロフィール
イ・ラン(이랑 Lang Lee)
1986年ソウル生まれ。シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイスト。16歳で高校中退、家出、独立後、イラストレーター、漫画家として仕事を始める。その後、韓国芸術総合学校で映画の演出を専攻。日記代わりに録りためた自作曲が話題となり、歌手デビュー。
短編映画『変わらなくてはいけない』、『ゆとり』、コミック『イ・ラン4コマ漫画』、『私が30代になった』(すべて原題)、アルバム『ヨンヨンスン』、『神様ごっこ』を発表(2016年、スウィート・ドリームス・プレスより日本盤リリース)。『神様ごっこ』で、2017年の第14回韓国大衆音楽賞最優秀フォーク楽曲賞を受賞。授賞式では、スピーチの最中にトロフィーをオークションにかけ、50万ウォンで売ったことが話題となった。
著者:イ・ラン
翻訳:オ・ヨンア
挿画:廣川毅
出版元:リトルモア
表記:日本語
H188mm×W128mm/280P/2018
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