













美しい手書きのタイトル文字と、映画の世界感を大切にした印象的な写真でスタイリッシュなポスターを次々と手掛ける、ソウルのデザインスタジオ PROPAGANDA CINEMA GRAPHICS。そんなPROPAGANDAのチェ・ジウンさんは、素晴らしいデザイナーであると同時にコレクターとしても有名です。
2016年、スタジオにジウンさんを訪ねた時に、2時間にわたってたくさん見せてくれたのがこの映画カードの数々。子どもの頃から集められた、スクラップブックに綺麗に整理されたジウンさんの宝物を、ぜひご堪能ください!
◎出版社レビュー
1970〜90年代の韓国の代表的な映画の広報物だった「映画カード」を集め、記録したアーカイブブック。【映画カード大全集2】には、1981年から1988年までに公開された映画の中から、473本の映画カードが収録されています。
時間と空間の記録 - 映画カード
「映画のカード」は「映画カレンダー」とも呼ばれ、1970〜90年代の代表的な映画広報物であり、 コレクターにも人気高かった映画グッズです。
手のひらサイズの映画カードの前面には映画のポスターが、裏面にはカレンダーや地下鉄路線図が載っていて、 青少年観覧可の映画の場合、学習スケジュールが出ていることもありました。
もちろん当時も今のようにチラシやはがきなどの広報物も存在しましたが、 映画カードは、映画館だけでなく、 路上や学校の前で大量に配布されたため、たくさんの人に知られている映画広告の最前線でした。
1950〜70年代には、リーフレット型の映画チラシが多く作られていたので、映画のカード発行が多くなかったですが、 1980年代に入るとカードが最も活発に発行されるようになりました。 特に1980年代後半には、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、ジェイ・ウォン、アンディ・ラウのような香港のスターたちの爆発的な人気によって、数え切れないほどの種類の香港映画カードが発行されました。
また、当時は封切り館、2番館と、地方の劇場で、カードのデザインを替えていたので、本当にたくさんの映画カードがありました。
同じ映画のデザイン違いのカードを集める楽しみも大きかったです。
ソウルの代表的な再封切り館では、新ソウル劇場、団成社、ピカデリー、ハリウッド、ソウル劇場、国道劇場のようなメイン封切り館のために製作された映画カードは特別なデザインだったので、それをもらうために劇場を訪れた観客も多かったです。
プロパガンダ映画グラフィックスでは【映画カード大全集1】に続いて【映画カード大全集2】を制作しました。
【映画カード大全集2】では、 1981年から1988年までの映画カード473枚を封切り順に紹介しています。
1980年代の韓国映画のトレンドであったエロティックな映画と特撮映画、スティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスに代表されるハリウッドのSF映画、ルネサンス期を迎えていた思い出の香港映画に再会することができるでしょう。
1980年代は、複数のスクリーンを持つ、現在のマルチプレックス劇場とは違ってスクリーンが1つだけ劇場の時代でもありました。 映画を複数の劇場で上映するシステムではなく、メイン封切り館のみでその映画を見ることができたので、観客は 「映画」の記憶だけでなく「劇場」と一緒に思い出を持っています。
〈中略〉
その頃の映画を振り返ると、一緒に蘇ってくるのは「劇場」のかすかな面影です。
映画のカードは、単に映画のビジュアルだけでなく、封切の劇場の名前と公開年が一緒に記載されているので、 映画の時間と空間を記録する貴重な資料にもなります。
捨てられてしまう広告物ともいえますが、コレクターが一枚一枚大切に保管してきた映画カードは 韓国の映画宣伝の歴史の記録であり、印刷技術とグラフィックデザインの発展を一目で確認できる貴重なアーカイブになることでしょう。
【映画カード大全集2】と一緒にタイムマシンに乗って、光り輝く1980年代の映画の中に入ってみてください。
出版元:PROPAGANDA CINEMA GRAPHICS
表記:韓国語
H150mm×W110mm/1004P/オールカラー/2018
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*Free shipping on orders over ¥ 10,800
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