







世界各都市のゲイ男性の身体と、彼らの個人的な物語を通して、各都市のゲイコミュニティの声を記録する“セクシーな人類学ジャーナル”とも評されるロンドン発の雑誌『Elska』マガジン。
毎回、一つの都市に住む15人ほどのゲイ男性がモデルとして登場し、これまでに欧米各都市をはじめ、イスタンブール、台北、ムンバイ、ハイファ、横浜、マニラ、ソウル、ダッカなど、アジアの都市も多く取り上げられています。そしてElska 29で訪れる都市はマレーシア “クアラルンプール”。マレー系、中華系、インド系だけでなく多様な民族で構成された多民族国家。人口の多数をしめるマレー系の人たちはイスラム教徒が多く、イスラム教の観点から同性愛は認められていません。植民地時代に制定された同性愛禁止法もまだ有効だといいます。
2018年には世界的に大ヒットした映画『ボヘミアン・ラプソディ』のゲイ的なシーンが、マレーシアではカットされて上映されたことがニュースになっていました。
そんな背景を抱えながらクアラルンプールで暮らす、様々な民族のクィア男性たち。『Elska』マガジンでは、彼らの部屋や家の近所を背景にしてポートレイトを撮影しています。それらの写真と、彼らから提供された個人的な物語を通してクアラルンプールのクィア男性たちの今を見つめました。
・・・・・・・・・・・・
Elska29/KUALA LUMPUR, Malaysiaについて
Elska magazineによる解説(一部抜粋)
普遍的なゲイの体験、地元のサウナへの訪問、興奮、恐怖、欲望、そして失望について話すのはSam Z。
トランスジェンダーFtMのJams Aは、マレーシアでトランスジェンダーFtMがパートナーを見つけることができるのは、どれほど珍しくて美しいかを語る。
メンタルヘルスの問題について、不快に感じる環境で自分を保ちながら生活することが、どれほど難しいかを語るjules N。
*Elskaとは、アイスランド語で「愛する」という意味。
・・・・・・・・・・・・
◎パン・キー・テイク――マレーシアにおけるアートとLGBTアクティヴィズム(The Japan Foundation Asia Center)
https://jfac.jp/culture/features/f-ah-tpam2017-pang-khee-teik/
◎東南アジアのLGBTの今(Global News View)
https://globalnewsview.org/archives/10818
◎芸術祭からLGBT活動家の写真撤去、マレーシア政府に非難の声(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3185654
◎マレーシアに生きるトランス女性の家族愛を描く感動作『ミス・アンディ』世界初上映!(Tsunagary Cafe)
https://tsunagary.jp/archives/3834
制作:ELSKA
編集:Liam Campbell
写真:Liam Campbell
表記:英語
H240mm×W170mm/196p/2020
*Overseas shipping OK
*Free shipping on orders over ¥ 10,800
in Japan only. Overseas shipping charges apply.