今を生きる10代の若者のリアルな痛みを描いた短編漫画集。
『土曜日の世界』は、聴覚障害者の子供が思春期をどう過ごしていくかを、『キャンプ』はセクシュアルマイノリティの青年の葛藤を、『転校生ははじめてなので』は田舎町の学生の楽しさと苦味を、『屋上で歌った歌』は家庭内暴力と生活苦の中から、一人で生きていくことを選んだ青年を繊細に描いています。
なかでも『キャンプ』は、教会のサマーキャンプで偶然相部屋になった学生の2人のひと夏の物語。キャンプの教義的なプログラムから抜け出し、一緒に過ごす中で、同性を好きでいる若者の切実さと優しさが行間から伝わってくる、ひとコマひとコマが映像的でとても美しい短編です。
作者のイ・ドンウンさんとチョン・イヨンさんのコンビは、デビュー作『移ろう季節の中で』でも、息子の友人だと思っていた同級生が恋人だと知った母と息子とその友人3人のそれぞれの葛藤、セクシュアルマイノリティの物語を描いていました。2019年に制作された『yoyo』も素晴らしい作品でした。
出版元:창비
表記:韓国語
H210mm×W148mm/196P/2020
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