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【6699pressが制作した本 その11】
誰かを好きになった時のドキドキや、誰かと並んで見る風景の煌めき。日本の漫画家・野原くろさんと、マイノリティの声を可視化した本を制作する韓国の独立出版社・6699pressのコラボレーションから生まれた美しい装丁の宝物のような “ボーイ(ズ)ラブコミック”『キミのセナカ』。
世の中に届いていないマイノリティの声を可視化することを目的に、デザイン性が高い優れた本を制作する韓国の6699pressは、デザイナーのイ・ジェヨンさんが一人で運営している独立出版社。
日本と同じように性的マイノリティのカミングアウトが簡単ではない韓国で、6699pressが2015年に出版した本『六つ』は、あなたの友達の中にも性的マイノリティは存在するということを、読者が紙面上で経験できるように作られた画期的な内容でした。その中の一編として、ジェヨンさんから日本の漫画家・野原くろさんに、カミングアウトをテーマにした書き下ろし短編を依頼したことがきっかけで、素敵な日韓のコラボレーションがはじまります。
その後、野原さんは物語の続きを描き上げ、6699pressはクラウドファンディングで資金を集めました。そして2019年、とても美しい装丁の宝物のような1冊『キミのセナカ』が誕生しました。
出版後、韓国では多くの読者から感動したという反響が寄せられ、「カミングアウトと友達」についてもう一度考える契機になっているそうです。さらに2020年には同じ装丁で、台湾版が出版され話題になっています。また、フランスでは電子書籍としてWeb連載中で、後に書籍化が予定されています。
韓国版はポストカードのおまけ付き。
☆現在、韓国、台湾、フランスに続き、日本版の単行本出版に向けて、クラウドファンディング準備中!日本版には新たに野原さん書き下ろしの新作短編が収録される予定です!
詳しくは下記サイトで、メール登録いただくと、クラウドファンディング開始後に詳細をお届けします。
http://thousandsofbooks.jp/project/senaka/
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商業的なグラフィックデザインの世界で活躍しながら、一方で独立出版社を立ち上げ、LGBTQコミュニティや社会の問題に対して声をあげ、書籍や作品を作り続ける韓国の若いグラフィックデザイナーたち。
世の中に届いていないマイノリティの声を可視化することを目的に、デザイン性が高い優れた本を制作する独立出版社兼グラフィックデザインスタジオ 6699pressを一人で運営するイ・ジェヨンさんもその一人。ここでは、2012年に立ち上げられた6699pressが、これまでに制作してきた本を紹介していきます。
▶︎韓国のインディペンデントパブリッシャー「6699press」を訪れて感じたこと|編集長JUNのコラム「FREE WORDS」#002
NEUT magazine より
素敵なインタビュー記事です!
https://neutmagazine.com/free-words-002
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独立出版社 6699press
同時代を生きるマイノリティ個人の物語に焦点をあて、その声を可視化する本をこれまでに11冊出版している。6699pressの「6699」は、引用符の“”を表しており、社会に必要な言葉、大切な言葉に引用符“”をつけて可視化するという意味が込められている。
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著者:野原くろ
出版元:6699press
表記:韓国語
H210mm×W150mm/148P/2019
*Overseas shipping OK
*Free shipping on orders over ¥ 10,800
in Japan only. Overseas shipping charges apply.