東京を拠点に活動するマンとガッツの二人が制作したグラフィックノベル。正統派ユダヤ教のコミュニティで育った青年が、自分が同性愛者であることに気づき、信仰と自分との折り合いをつけようと奮闘する姿を描く。
ロニーの住む正統派ユダヤ教コミュニティは、ゲイであることを良しとしない。敬虔な家庭で育ち、イェシヴァの学校に通うロニーは、両親や教師、友人たちから、ゲイであることは罪であり忌むべきことだと聞かされてきた。しかし大人になるにつれ、彼は男の子が好きなことに気づき、自分はどんな人生を送れるのだろうと考えるようになる。ロニーはイシバだけでなく、演劇キャンプ、大学の授業、映画鑑賞など、自分の世界を広げていくうちに、自分の望む人生が両親の人生、そして宗教的コミュニティ全体の人生と相容れないことに気づく。
この胸が熱くなるグラフィック・ノベルは、アイデンティティと宗教の間の亀裂を探求し、ロニーが正統派ユダヤ教の伝統の規則を愛する子供から、次第に自立し、反抗し、ゲイであることを受け入れ、自ら選んだ家族を築いていくまでの道のりを描いています。
◎プロフィール
Lonnie Mann
ロニー・マンはニューヨークのロングアイランドで育ち、ずっとコミックを読み、絵を描いてきた。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツでイラストレーションとカートゥーンを学んだ。さまざまなアンソロジーでコミックを発表している。現在、配偶者のライアン・ガッツと東京に在住。本作がグラフィック・ノベルのデビュー作となる。
Ryan Gatts
ライアン・ガッツはノースカロライナ育ち。サバンナ・カレッジ・オブ・アート&デザインでアニメーションを学び、その後シアトルでビデオゲームのテクニカル・アーティストとして働く。ライアンは夫のロニー・マンと共同で、ロニーのグラフィック回想録のアートを手がけた。ライアンとロニーは、ペットのウサギ「きなこ」と共に東京で暮らしている。
著者:Lonnie Mann、Ryan Gatts
出版元:Street Noise Books
表記:英語
H220mm×W150mm/260P/2024
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