
2017年に脚本が書かれ 2019年に撮影されながら、世界的なパンデミックで一変した現実と重なったことで脚光を浴びたブラジル映画『ピンク・クラウド』。
世界的なパンデミックとの偶然の重なりによって自らの体験と切り離しては語れない映画『ピンク・クラウド』のパンフレットには、総勢12名による評論、小説、エッセイ、短歌、詩、ブックガイド、そして対談を収録。「あなたにとってのピンクの雲が何かを考えてほしい」というイウリ・ジェルバーゼ監督のメッセージのとおり、それぞれの執筆者が思い描いた映画『ピンク・クラウド』を味わうことができる読み応えのある内容になっている。
◎目次
イントロダクション
ストーリー
キャラクター
キャスト&監督プロフィール
監督コメント/Q&A
受賞歴
<寄稿>
小説|ラヴィアンローズ 円城塔
評論|分断とディスコミュニケーションの寓話 稲垣貴俊
エッセイ|外に出たすべての女たちへ ひらりさ
小説|桜雪 仲西森奈
詩|みんな家にいる 文月悠光
短歌|泡のなかへ 平岡直子
小説|あかるい終末 オルタナ旧市街
エッセイ|ピンクの雲のせいにする 三好愛
エッセイ|はじまりの色 小沼理
【ブックガイド】岸本佐知子
<出口なし>の世界を味わうための読書案内
【対談】星野概念×雪下まゆ
無人島ではない現実で、ピンクの雲と生きていく
編集:池田彩乃
デザイン:潟見陽
挿画:小山義人
出版元:SENLIS FILMS
表記:日本語
H188mm×W128mm/84P/2023