「この本が誰かの本棚に並んで、いつでも広げて見ることができる、私たちが生きた時代の小さなアルバムのような存在になってくれたら…」という、イラストレーター＆アニメーターのハン・ジスさん。悩みが降り積もった時に外に出て散歩するというジスさんが、歩きながら見かけた風景や人々を描いた作品が一冊の本になりました。 裏路地、ショップ、公園、市場、そこにいる人々と猫。遊歩道で発見した青い空の雲、落ち葉、緑豊かな雑草はもちろん、古いアパート、信号灯、古い自転車まで、誰もが街を歩きながらよく見る風景が描かれ、ジスさんが訪れた東京や京都の街の風景も時折混じっているのも素敵でしみじみします。韓国に暮らしたことはないけれど、絵の中の風景の中に住んだことがあるような懐かしい気持ちも湧いてきて、その中に行き交う人々の中に自分の姿があるようなパラレルワールドを感じます。 自分の歩幅で歩くことで見えてきた大切ななにげない日々を描いた『ありふれたものが好き　보통의 것이 좋아』。他人と自分を比較し、こうあらねばと生き急ぎがちな人々に、今ここにある日々への温かい眼差しを感じる本を一冊。 著：ハン・ジス 出版元：ウィズダムハウス 表記：韓国語 H191mm×W168mm／220P／2021 ＊Overseas shipping OK ＊Free shipping on orders over ¥ 10,800 in Japan only. Overseas shipping charges apply.