

『 阿賀に生きる』『SELF AND OTHERS』『まひるのほし』『花子』『阿賀の記憶』『エドワード・サイード OUT OF PLACE』など、優れたドキュメンタリー映画を生み出し、07年に急逝した映画作家、佐藤真。それまで事件や社会課題を糾弾するのが命題だったドキュメンタリーというジャンルにおいて、「見えない世界」を撮り、問題の本質を炙り出すという方法論は、さまざまな示唆に富んでいた。 本書は、混迷を極めた現代もなお深い思考を促す佐藤の映画と言葉のもつ意味を探ろうとする人々による対話集である。
〜出版社レビューより
◎目次
小森はるか 佐藤真監督の葛藤に救われた
小林茂 わからないから撮る
山根貞男 映画哲学者、佐藤真
赤坂憲雄×旗野秀人 「福島に生きる」は可能か
旗野秀人×永野三智 「遅れてきた若者」だからできること
神谷丹路 プライベートな世界を撮ること
細馬宏通 意味よりも過程を見ていたい
保坂和志 見つめられないものこそ日常
諏訪敦彦 世界は見渡すことができない
北小路隆志×八角聡仁 佐藤真は終生ドキュメンタリー作家だった
石田優子 彷徨いつづけることを認める
佐藤真の視線でーー
「本当に特殊なのはそれを見ている自分なんだっていうことに気づかせる映画はなきゃいけないと思う。ドキュメンタリーというジャンルのなかで、日本でそういうことに触れようとしていたのは佐藤さんだけだった」ー諏訪敦彦(本書より)
編集:里山社
装丁:渋井史生
出版元:里山社
表記:日本語
H210mm×W148mm/160P/並製/2021
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