














アメリカのイラストレーター、キース・ネグレー さんによる色彩豊かな、可愛くてとても力強い絵本『Mary Wears What She Wants』の日本語訳版。
「わたしは わたしの ふくを きているのよ!」
1830年代から40年代に、独立心と正義感にみちた少女だったメアリー・エドワーズ・ウォーカーさんが主人公の物語。馬鹿げているけれど、かつて本当にあった女性がズボンを履くのが許されなかった時代に、メアリーはズボンを履いていることを理由に何度も逮捕されましたが、その度に彼女は「わたしは男性の服を着ているのではありません。わたしはわたしの服を着ているの」と言い返したといいます。
その後、彼女はバッシングを受けながらも医学部を卒業し、南北戦争の時には、北軍の軍医に志願。世の中が女性医師を認めようとしない時代に、外科医として活躍しました。
医師を引退後も、残りの人生を、女性の選挙権獲得と好きなものを着る権利を訴え続け、1919年、87歳で亡くなるまで自分が着たいものを着続けたそうです。
そんなメアリー・エドワーズ・ウォーカーさんの人生について、とあるポッドキャストで知ったイラストレーターのキース・ネグレー さんは、彼女の生き方に感銘を受けて、この絵本の制作をはじめました。
当時の服装などは、メアリーと同時代を描いた映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』(マーティン・スコセッシ監督)などから考証し描いたそうです。
子どもだけでなく大人が読んでもグッと心を掴まれる、ぜひたくさんの人に読んでほしい絵本です。
◎出版社レビューより
今から約150年前、女性はズボンをはいてはいけないという常識に疑問を投げかけ、非難されても抵抗した少女がいました。後に女性初の軍医として活躍し、フェミニストとして知られたメアリー・E・ウォーカーの幼い日を描く。
◎アメリカ版のトレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=f1aPlHIVZcs&feature=emb_logo
◎著者でイラストレーターのキース ネグレー さんのHP
https://keithnegley.com/
キース・ネグレー (キース・ネグレー) (著/文)
大学で美術を学び、2013年に美術学修士号を取得。その後、作家、イラストレーターとして活躍している。これまでにイラストレーション協会から5つのメダルを獲得したほか、初めて手がけた絵本“Tough Guys”(未邦訳)でケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされた。ワシントン州在住。
石井睦美 (イシイムツミ) (翻訳)
大学で美術を学び、2013年に美術学修士号を取得。その後、作家、イラストレーターとして活躍している。これまでにイラストレーション協会から5つのメダルを獲得したほか、初めて手がけた絵本“Tough Guys”(未邦訳)でケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされた。ワシントン州在住。
著:キース・ネグレー
翻訳:石井睦美
出版元:光村教育図書
表記:日本語
H250mm×W215mm/41P/2020
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